突然ですが、わたしは無類の歯医者嫌いでした。
どれくらい嫌いかというと、歯が痛んで噛めなくなっても行くの嫌で行かなくて、友だちとご飯食べているときに言ったら、
「行って来なよ、本当に」と真顔で諭されて、ようやく渋々行くくらいでした。その歯は神経抜く羽目になりましたよ……!!
いまは、好きとは言えないけれど、渋ることなく行くようになりました、
先週も神経抜いた歯が痛み出して、かかりつけの先生に診ていただいたのですけれど、この先生が、わたしの歯医者嫌いを治してくださったのです、
車いすで入れる歯医者って、事前確認しないと怪しいので、調べていたときに見つけたのが、色々な人のニーズに対応している歯医者さんで、
障害があるひとも対象になっていたので、渋々ながら行ったのが、もう5年前くらいですかね?
そこの歯医者さんは、とにかく親切、
わたしが歯医者嫌いなのって、痛いのが嫌っていうのもあるんですけれど、口の中をよくわからない感じであれこれいじられている、その怖さもあったのです。
勝手にゴリゴリ削られるし、痛いっていってもやめてくれなかったり、ぐいぐい口の中押されたり、
行っていたところがあれだったのかもしれないんですけれど、なんかね!行きたくなかったのです。
そこの先生は、「あー、お口の中、○○になってるねえ。これは××かな?」と、わざとらしくない感じで、状況を説明しつつやってくれるのです、
ぜんぜん、怖くないんですよ。痛いっていったら「ごめんね〜」っていって、すぐにストップしてくれるし。
顔を顰めただけで「嫌だよね〜、ごめんね〜、あとちょっとだよ〜」って言いながらやってくれるから、ほんと安心感がものすごい、
それではたと気づいたのですけれど、障害があるっていっても、身体機能だけではなくて、ダウン症とか、じっとしていられないような子のもやっているんですね、
だからか!ってすごく腑に落ちましたし、その後は抵抗なく行けるようになりました。その先生が信頼できる方だから、っていうのも、あるんですけれどね。
まえまえから思っていたのですけれど、そういう対応って実は、たくさんの人が望んでいることなのではないでしょうか?
優しくて親切な歯医者さんのがいいに決まってるじゃないですか。その先生たちは多分、特別な訓練してるんだろうけれども、一般にもノウハウが広まったら良い、
競争原理のなかでのバリアフリーって、そゆことだとおもうのです。儲かるし誰でも使いやすい、ってゆうのが良いですよね。
すっかり心的抵抗がなくなったので、それはよかったのですけれど治療は、少し長くかかりそう、
でもいいんだ、ちゃんと通って治すんだ!
ハイライトとしては、炎症が起こってて、骨が溶けてるって言われて「えっ、まずくないですか」っていったら、「炎症治ったらもどるので」っていってて、
人体すげえ!って思いましたよね。骨、戻るんだ……。おわり。