すきなものごと

毎週金曜日、21:00更新。車いすダンサーです。HP:watername.net

コロナ明けと、伝記について。

秋のなかに、時折冬っぽいかおりが混じっているような気がする、きょうこの頃、

コロナが落ち着いてきたので、順次コロナ前の生活に、戻っていっているのですけれど。

「なんでもない日、おめでとう」とか、言いたくなってしまいますよね……!

ほんとうにちょっとしたこと、気兼ねなく出かけられたりとか、誰かとご飯食べるとか、ちいさなちいさなこと、

 

たとえるなら、「あ、このひとすてき!」っておもうようなのって、ちょっとしたことじゃないですか。

そのひとにとっての当たり前が、ふと出た時にそれがすごくいい、みたいなのが、魅力だとしたら、

逆もまた然り、だとおもうのですけれど、コロナは!その「逆もまた然り」の方です!!

ちょっとしたところで、「嫌だなあ」とおもい続ける感じというか、おうち時間を楽しむべくあれこれやってましたけれど、もうね、そろそろね……!

このままいけば、収まりそうですね。よかったよう、うれしいよう。

 

。○。○。○。

 

むかし友人が、面白いアルバイトをしていて、伝記を書くのですって、

年配の方からの依頼があるそうで、本人に取材をして、それを伝記にするという仕事(?)。

本人から依頼があるのですって、どういうツテで受注していたのかは、謎ですけれども!

ものすごく大変なのに実入りが少ない、と、ぼやいていた覚えがあります。

 

ご高齢のかたが相手だというのもあるのでしょうが、話が前後するし、前と違うこと言ったりだとか、

苦心してまとめあげたの見せると、ほぼ間違いなく何度も、理不尽なリテイクくらうそうで。

「もうやめてやる」と、何回も聞いた覚えがありますねえ。

 

当時、「けっこう面白そう」とかおもいつつ、適当に聞き流していたのですけれど、さいきん「あれってけっこう、大変だったのでは……」とおもいました。

というのも、ここ一年くらい、資料関係の本をひたすら読んでいて、ちょっとでも内容かすりそうなやつは、片端から読んでいたのですけれど、

なかに数冊、自伝調の本があったのです。内容をかいつまむと、有意義なところもあるにはあるのですけれど。

 

「ここ!かっこいいところ!」「ここまで人望がありながら!」「謙虚ーー!ふぅーーー!」みたいな但し書きが、浮かんでくるようで……、

わたしに読解力があるというのではなく、なんていうんでしょうか、「こう見せたい」というのが強いというか。

 

それ自体は悪いことではない、というか、みんなやっているとおもうのですけれど、

なんていうんでしょうか、読み終わった後にお腹いっぱいになりましたよね。

これ、誰かがまとめたのであろうし、その過程ってかなり大変だったのでは、とおもい、前述の友人の苦労が、忍ばれました、

 

自分史を語ると、どんなに正確に語ろうとしてもフィクションになる、という言い回しがありますが、

フィクションならフィクションで、快いものをつくってゆきたいねえ、と、改めて、おもったのでした。おわり。