すきなものごと

不定期で金曜日、21:00更新。車いすダンサーです。HP:watername.net

観に行ったあれこれ

去年、あれこれ観に行ったので、備忘をば、

舞台ってヨイ!


。⚪︎。In C / Co.山田うん。⚪︎。

「山田うんさんはいい…いいよ……」と、口伝の口コミをうけ、いってきました。わたしが観に行ったのは、青山スパイラル。

最初、舞台美術をパフォーマンスしながら演者が運んでくるのですが、とても身体的な動きで、空気が張り詰めててすてきだった。演者が運んでくるかたちでの舞台転換、大道具の移動をするの、演劇でもダンスでもいくつかみたことあるのですが、幾何学的な動きのものが多い気がする。

抽象度の高い作品で、震災の瓦礫を模した(のかな?)の煉瓦。わたしには舞台と瓦礫の関係性が、身体とロゴスの関係性にもみえて、はあーー!ってなってました。

ラストのカラフルな衣装を纏ったシーン、祝祭という感じがすごくて、多幸感に満ち溢れてた。

あと、こんな上品な下ネタ、はじめてみた……としみじみしたシーンがあって(個人の感想です)、すごいよかった……。


。⚪︎。Cocoon / マームとジプシー。⚪︎。

これは再再演?とかで、前に観に行ったときは飴屋法水さんの存在と、わりとエグめのセリフが印象にのこっておりました。

沖縄本土決戦がはじまり、だんだん様相が変わっていく中で迎えるラスト、かわらずリーダーシップをとるスレンダーな子(どこぞに逃げ先があったらしい)と、主人公の関係性だけが透明で、あれは泣きますねえ。

ひめゆり学徒隊が、防空壕で旧日本軍の負傷兵に治療をほどこすシーンが見てて痛くて、音響効果も相まって、吐きそうになりました。

初見の頃、勝手に脚本家の方、女性かとおもってた。びっくりした。


。⚪︎。かぐや姫  / 東京バレエ団。⚪︎。

第一幕は、女性群舞の竹藪を模したシーンがとにかくきれいで、ドビュッシーの月光に合わせて、かぐや姫と幼馴染の童子がデュオを踊るシーンがとても切なくて。

似たノリを期待して2幕を見に行ったところ、宮中のシーンで全然雰囲気がちがった。

帝も男性群舞もからだがごりっとしてて、正妻(女帝)にいたっては、観ててもわかるくらいの暴力的な身体。「ふだんバレエおどってるんだよね……?」と、そのプロフェッショナルさにびびりました。

そのなかに、繊細な雰囲気のかぐや姫が放り込まれる様を見て「逃げてー!逃げてえええ!!!」と、おもいました。


ほかにも観に行きましたが、それはおいおい。もっともっと観たいよう。